電気を通すシルクのつくり方、使い方

シルクに電気を通せるようになったらどうでしょう。これ、じぶんは意外と役立つと思いますよ。

nl-2016-035976_0005

画像引用元:http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/acs.nanolett.6b03597?source=cen

 

桑の葉に、カーボンナノチューブやグラフェンを混ぜるとどうなるか

 シルクは、蚕のまゆから作られます。そして、蚕のエサはクワの葉っぱです。

このクワの葉っぱに、カーボンナノチューブやグラフェン(シート状に結合した炭素)をまぜたらどうなるか、という実験が行われました。

その結果、シルクの糸は、ふつうのシルクより切れにくく、さらに、電気を通すようになる、という、パワーアップをしました。

カーボンが消化されずに、シルクに混ざって出てきた

カーボンナノチューブやグラフェンには、丈夫で、しかも電気を通す、という性質があります。

蚕の体内に入ったこれらの物質は、蚕の胃や腸では消化分解できないのでしょう。蚕の体内でどういうふうに移動したかはわかりませんが、そのままシルクの糸に混ざって出てきたようです。

そして、強くて電気を通す、という性質を、シルクが受け継いだ、ということのようです。

電気を通すシルクは、ウェアラブルで使われるだろう

シルクは、丈夫さを求められる使い方をすることはあまりないです。ので、ふつうのシルクより丈夫になったところで、そんなに便利だ、ということはないです。

ですから、この発見で重要なのは、電気を通すようになった、ということです。

例えばウェアラブル。熱中症予防のために、汗の成分を検知する薄型センサを体操服に編み込む、なんてことが、あるかもしれません。

このセンサのための電気配線が、かたい銅線ではなく、シルクでできるのだとしたら、着心地が良くてとても機能的なものになりそうですよね。

また、医療機器の電極を24時間貼り付けていなきゃいけない、なんていう不快感も、電極がシルク繊維に置き換わるのであれば、和らげられそうな気がします。

光るシルクのストール、なんてのもおしゃれでいいかも。

参考記事

本記事は、以下の記事、論文を参考にまとめました。

Graphene-Laced Worm Food Produces Stronger Silk

Silkworms that eat carbon nanotubes and graphene spin tougher silk

元ネタの論文はこちら。

Feeding Single-Walled Carbon Nanotubes or Graphene to Silkworms for Reinforced Silk Fibers

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