技術者ってやっぱたのしいよね。「俺達は異世界に行ったらまず物理法則を確認する」感想

俺たちは異世界に行ったらまず真っ先に物理法則を確認する (ファミ通文庫)を読んだので、ご紹介。

技術者っていいなぁ…、と改めて思わされました。ラノベが嫌いでないエンジニアのかたは、とても楽しめると思います。

定番の異世界ものだけど

本作は、若者たちが、突如異世界にテレポートする、という、ある意味定番の異世界ものです。

そして、異世界で、現代知識を使って活躍する、というのもよくある話でしょう。

主人公のことが大好きな可愛い妹なんていう、ラノベ要素もあります。

ただ、決定的に違うのは、主人公たちはバリバリの理系、エンジニアの卵だったってことです。

異世界に来て、まず重力加速度を測定するような主人公たちだったんです。

ヒロイン的存在も、異世界で空を見上げた一言目が、空は青いから大気やレイリー散乱はある、ということでしたし。

 

猫耳娘より、未知の技術に惹きつけられるのがエンジニア

異世界で見た猫耳娘に狂喜する、なんて話は定番です。

しかし、そんな主人公たちですから、大興奮するのは未知の原理の魔法の道具。

物を持ち上げる魔法の道具を見て、運動エネルギーを直接発生させているのか!?とか言う方向で興奮するあたり、普通の人の反応とは違いそうで、面白いです。

ファンタジーを読むたびに、エネルギーの保存則がどうなっているんだろう、とか考えちゃうような、私のようなラノベ好き技術者にとっては、あーわかるこの感覚、と、共感できちゃいます。

新しいセンサ素子とか素材とか、どうなってるんだこれ!?ってわくわくしちゃうんですよね。

 

それとこれは「独立だ」という言い回しは好き

数学、というか論理学で言うところの「独立」という概念があります。普通の言い回しだとそれとこれとは「関係ない」というくらいの意味です。

この、「独立」という言葉を主人公が使うのですが、この言い方はとっても好きです。

相手が話しベタなのと、その話を話を主人公が聞きたいと思っていることとは独立だから、話ベタなのは気にせずに話してくれ、と言うような使い方をしていました。

理解はされにくいかもしれないけど、理系らしいクールさと、優しさが詰まってる言葉だと思います。

「関係ない」という言葉に潜むネガティブなニュアンスを含ませず、肯定的な雰囲気をまといながら同じ意味合いを伝える「独立」というこの言葉、わたしもこういう使い方したくなっちゃいました。

アドラーの言うところの「課題の分離」がナチュラルにやれてるんですよね。

 

まとめ

わたしのようなオタクな技術者さんにはおすすめです。

ものづくりって楽しい!なにか新しいものを作るのってワクワクする!という気持ちを思い出させてくれる1冊でした。

 

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