うつから、古い杖と新しい杖で救われる話

下園壮太氏の「今度こそ、「うつ」から脱け出す本」を読みました。

うつ患者になってから、うつや適応障害に関する本は何冊が読みましたが、救われた気分になったのは下園壮太氏の本だけでした。

うつになり、休職し、ある程度疲れが取れて復職するのですが、その先にどうしたら良いかわからない、という不安を抱えている人は多いと思います。

同じ職場に戻り、同じストレスを同じように浴びたら、症状が復活するのに決まっているのですから。

私も、復職後、休みがちで過ごしていくなかで、同じように不安を感じていました。

心療内科の医師は、症状を聞いてくれ、薬と診断書はくれますが、そんな不安への答えはくれませんでした。

カウンセラーに通って見たいとは思いますが、仕事が続けられるかわからない中、お金もかけたくない。

そんな中で、下園壮太氏の本は、今の自分の状態について、丁寧に説明してくれ、どうしたら良いか自信を与えてくれるものでした。

今回のエントリでは、この本の中で触れられている、新しい杖と古い杖の話を紹介したいと思います。

うつになるのは、自分自身のなかの思考や行動の癖が、環境にマッチしていなくて疲れてしまうから、と捉えることができます。

この、病気になる原因のひとつであった思考や行動の癖を、この本では「古い杖」と呼んでいます。

うつを治して行く中では、この思考や行動の癖を修正し、ストレスにうまく適応できるようにならなければならないと考えられ、その考えを元に認知療法というものが提唱されています。

新しい思考や行動のパターン、つまり、「新しい杖」を獲得することで打つから抜け出すことができる、というわけです。

ただし、古い杖を捨て、新しい杖に持ち替える、ということは、ある意味で過去の自分を殺して新しい自分を強引に創り出す、ということでもあります。

そこには当然、無理があり、ストレスがあり、そんなことは健康な人間にも困難です。

下園壮太氏は、古い杖は、これまでの私を守ろうとしてくれていたものだ、といいます。

これは、私にとっては大きな救いのように感じられました。

古い杖を捨て切らなくても良い、古い杖を3〜7割くらい使い、残りを新しい杖に置き換えれば良い、と言うのです。

これだったら無理なくできそうです。

複数のやり方を使い分ける、というのも、なんとなく天の邪鬼な私好み。

無理をせず、でも着実に心を治していく、そんなふうな提案が詰まっているこの本。

これからも繰り返し読んでいきたいものです。

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